新・三方よし
荷主の発展 × 会社の持続 × ドライバーへの適正な還元
荷主企業様、運送会社、ドライバー。誰か一人の犠牲ではなく、三者が一緒に良くなっていく物流を、まず自分たちから実践します。
北条送運が生まれた理由と、もう一度軽貨物の世界で挑戦する覚悟。
北条送運合同会社は、最初から大きな志を掲げて始めた会社ではありません。
以前、私は軽貨物の会社を経営していました。
しかし経営はうまくいかず、一度会社を閉じました。
その時の私は、「自分は経営者には向いていない」と思っていました。
その後は六興実業で、運送会社に対して営業や原価計算を支援する仕事に携わりました。
そこで初めて知ったことがたくさんありました。
車を1台走らせるのに、実際いくらかかっているのか。
1km走るのにいくらかかるのか。
ドライバーを1時間、1日動かすために本当はいくら必要なのか。
そして原価を踏まえたうえで、いくらで仕事を受けなければ会社として成り立たないのか。
それを知った時、過去の自分と重なりました。
「そりゃ、うまくいくわけないよな」
そう思いました。
一般貨物の運送会社でさえ、車両単位できちんと原価を把握している会社は決して多くありません。
まして軽貨物の世界では「原価計算」という言葉そのものがまだ身近ではありません。
だったら、これを軽貨物でもやらなければいけない。
そしてもう一つ、六興実業で学んだのが「営業」でした。
ただ「仕事をください」とお願いするのではなく、荷主企業様が何に困っているのかを聞く。その課題に対して自分たちが本当に役に立てるのかを考える。
そこで価値を生み、その価値に見合った対価をいただく。
北条送運合同会社は、もともと紹介によって始まった仕事をきっかけに、小さな副業のような形で生まれた会社でした。
しかし、自分がもう一度軽貨物の世界でやるのであれば今度は昔と同じやり方はしない。
原価を知る。
自分たちで営業する。
荷主企業様と直接向き合う。
会社にもきちんと利益を残す。
そして現場で走るドライバーにもきちんとお金を残す。
それを自分自身が実践する会社にしよう。
そう考え、北条送運に専念することを決めました。
そして、もう一つ。
私が軽貨物の世界で超えなければならないと考えている大きなハードルがあります。
それは、「軽貨物斡旋業から、軽貨物運送業へ」という転換です。
現在の軽貨物業界には、仕事を受けて業務委託ドライバーへ流すことで成り立っている会社が数多くあります。
もちろん、業務委託という働き方そのものを否定するつもりはありません。業務委託だからこそ成立する仕事もあり、その働き方を望む人もいます。
しかし、業務委託である以上、本来は雇用している従業員と同じように会社が指揮命令できるわけではありません。
にもかかわらず、実態として社員と同じような管理を行えば、契約と実態のズレが生まれ、偽装請負などの問題につながる可能性があります。
そして何より、そこには物流会社としての大きな矛盾があると私は考えています。
荷主企業様から大切な荷物を預かり、「こういう配送品質を提供します」と約束する。
それならば、品質を実現するために教育や管理、必要な指示を行い、その結果に会社として責任を持つ必要がある。
しかし、責任を果たすために必要な権限を持たないまま配送だけを外部へ委ね続けるのであれば、荷主企業様に対して本当の意味で配送クオリティを提案することは難しい。
だから北条送運は、雇用によって配送を担う軽貨物会社を目指します。
働く人に対して会社として責任を持つ。
会社が教育し、配送品質をつくる。
そして荷主企業様に対してその品質に責任を持つ。
単に案件とドライバーをつなぐ会社ではなく、自ら運送を担う会社になる。
それが、北条送運の目指す軽貨物会社です。
「北条送運」という名前には、北条早雲への思いも込めています。
民が疲弊していては、その土地そのものが強くならない。
その考え方と同じように、現場で荷物を運ぶ人が疲弊する仕組みのままでは運送業そのものが良くなることはないと考えています。
ただし、ドライバーだけが良ければいいわけでもありません。
ドライバーに適正な対価が残る。
運送会社にも次の投資ができる利益が残る。
そして荷主企業様も、私たちと取引することで事業がより良くなる。
誰か一人の犠牲によって成り立つのではなく、三者が一緒に良くなっていく。
私たちはそれを「新・三方よし」と呼んでいます。
その仕組みをまず自分たちの会社から実践していく。
それが、北条送運合同会社です。
荷主の発展 × 会社の持続 × ドライバーへの適正な還元
荷主企業様よし、ドライバーよし、会社よし。三者が無理なく続けられる「新・三方よし」を、日々の配送で形にします。
本社所在地は小田原市ですが、主要な営業・運行地域は海老名市・綾瀬市・座間市・厚木市を中心とする神奈川県央です。所在地と実際の商圏を分けて、地域の荷主企業様に近い物流会社を目指します。
社会価値宣言
私たちは、仕事とドライバーをつなぐだけの会社ではなく、
「運ぶこと」に責任を持つ会社でありたい。
荷主企業様から仕事を受ける以上、配送品質について提案する。
提案した以上、その品質を実現する。
そして何かが起きた時には会社として責任を負う。
当たり前のことのようですが、そのためには働く人への教育や管理も含めて会社自身が配送をつくる必要があります。
だから北条送運は、雇用によって配送を担う会社を目指します。
業務委託という仕組みそのものを否定するわけではありません。
問題だと考えているのは、働き方の選択肢も十分に示さず、必要な責任も負わないまま人だけを集めて仕事を流すことが軽貨物会社の役割になってしまうことです。
そして、雇用すればすべて解決するとも考えていません。
雇用するためにはそれだけの原資が必要です。
だから原価を知る。
だから荷主企業様へ直接営業する。
だから「仕事をください」ではなく、荷主企業様の課題を聞き、自分たちが提供できる価値を考える。
その価値に対して適正な運賃をいただく。
そこから会社が継続・成長するための利益を残し、働くドライバーにも適正に還元する。
荷主企業様の発展。
運送会社の持続と成長。
ドライバーへの適正な還元。
この三つを同時に成立させることが北条送運の考える「新・三方よし」です。
誰かの犠牲によって成立する物流ではなく、三者が一緒に続いていける物流をつくる。
そして、
軽貨物斡旋業から、軽貨物運送業へ。
これは誰かに求めることではありません。
まず私たち自身が超えなければならないハードルです。
しかし、そのハードルを超えること自体がゴールではありません。
その先にあるのは、軽貨物がトラック輸送を補完する物流です。荷物の量や大きさ、地域の実情に応じてそれぞれの車両が役割を分かち合う。
ドライバー不足や車両不足によって、これまで当たり前に運べていた荷物が運べなくなる。いま社会課題となっている運送インフラの維持に責任ある軽貨物運送業が力を発揮すれば、支えられる荷物と地域はまだ増やせると考えています。
軽貨物が単なる「足りない時の代替手段」ではなく、運送インフラを支える一つの担い手になる。
その未来をまず私たち自身の実践からつくっていきます。