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漫画は本記事のテーマをもとにした架空の物語です。登場する「スタークロニクルカード」は架空の商品で、記事で触れるSNS投稿や実在商品をそのまま再現したものではありません。

漫画の台詞をテキストで読む

1.休日の楽しみ

先輩社員:やっと届いた! 楽しみにしてた限定カード!

2.届いた箱に傷みが

先輩社員:えっ……!? 箱がへこんでる! 破れてるところもある……!

3.中の限定ボックスは?

先輩社員:これ、中の限定ボックスまで傷ついてないよね……?

4.後日、益子に相談

先輩社員:益子さん、ちょっと聞いてください。休日に買ったカードゲームが届いたんですけど……

益子:うわ、角がへこんでますね

先輩社員:中の商品まで傷ついていないか心配で……

5.箱は中身を守るもの?

新人社員:段ボールって、中身を守るためのものですよね?

益子:そう。配送用の箱には、その役割があるね

先輩社員:でも、この商品は限定ボックス自体も大切なんです

6.箱も商品の一部

先輩社員:未開封の箱も、集めて楽しむ商品の一部なんです

益子:中身だけでなく、商品箱の状態も大切なんですね

7.写真だけでは決めつけない

先輩社員:外箱を見て、心配になってしまって……

益子:ただ、この写真だけでは傷んだ原因は分かりません

益子:中の商品が傷ついているかも、確認が必要ですね

8.宅配便の仕組み

益子:宅配便は、仕分けや積み替えで、多くの荷物を効率よく届ける仕組みです

先輩社員:その分、荷物を動かす工程もあるんですね

9.積み替えを減らす選択肢

益子:軽貨物チャーターなら、基本的に同じ車両で集荷先から納品先へ直送します

先輩社員:途中で積み替える工程を減らせるんですね

10.直送でも、備えは必要

益子:ただ、直送なら絶対に傷まない、という話ではありません

益子:梱包や固定、走行中の振動への備えも大切です

先輩社員:運び方と、守り方の両方ですね

11.送る側も、受け取る側も

先輩社員:普段は送り出す側だけど、受け取る側の不安を実感しました

益子:商品の価値や、どこを大切にしたいか。それに合う運び方を考えたいですね

12.商品に合った配送を

益子:商品に合った配送方法の選択肢を、増やしていきたいですね

大切なのは、荷物の価値に合った配送品質。

発送する立場でも、受け取る立場でも。

はじめに

先日、SNSで、配送された段ボール箱の角が大きくへこんでいる写真を見かけました。

投稿では、荷物の取り扱いについて疑問が寄せられ、コメント欄でもさまざまな意見が交わされていました。

「箱は中身を守るためのものだから、多少傷がついても仕方ない」

「いや、箱も含めてきれいな状態で届いてほしい」

どちらの意見にも、それぞれ理由があります。

今回は、この投稿をきっかけに、北条送運の代表・益子に、配送品質と荷物の価値について話を聞きました。

1. 路線宅配では、積み替えや仕分けが発生する

――まず、今回の写真を見てどう思いましたか?

益子:

「まず、ヤマト運輸さんや佐川急便さん、日本郵便さんのような宅配サービスって、配送の途中で仕分けや積み替えが発生する仕組みじゃないですか。

集荷して、そのまま同じ車で最後まで届けるわけではないですよね。

だから、荷物を扱う工程が多いという特徴があるんです」

宅配便では、集荷された荷物が営業所や物流拠点を経由し、仕分けや幹線輸送などの工程を経て届けられます。

その仕組みによって、全国各地へ大量の荷物を効率的に届けることができます。

一方で、荷物に触れる回数や積み替えの機会が増えることは、接触や荷傷みのリスクを考えるうえで無視できません。

「もちろん、だから箱が壊れてもいいという話ではないですよ。

ただ、あれだけ多くの荷物を全国に運ぶ仕組みでは、どれだけ気をつけていても、荷傷みの可能性を完全にゼロにするのは難しいと思うんです」

なお、今回の写真だけで、実際にどの工程で箱がへこんだのか、原因を特定することはできません。

2. 今回の荷物は、普通の商品とは少し事情が違う

――今回の投稿で、特に気になったことはありますか?

益子:

「コメント欄を見ると、中身はポケモンカードの関連商品らしいんですよ。

それで、友達から聞いた話も思い出したんですけど、ポケモンカードって未開封の状態で持っていること自体に価値がつくものがあるんですよね」

トレーディングカードの世界では、希少性や人気によって、未開封商品や状態の良いカードが高く評価される場合があります。

「例えば、買ったときより高い値段で取引されるようなものもある。

中に希少なカードが入っていれば、そのカード自体にものすごい価値がつく場合もあるわけです。

そういう商品だと、ほんの小さな傷や角の折れでも、価値が大きく変わってしまうことがあるんですよね」

ただし、実際の市場価値は商品や状態によって異なります。

今回の荷物についても、中身の状態や損傷の有無が確認できているわけではありません。

3. 箱は商品の一部なのか、それとも緩衝材なのか

――段ボール箱がへこんでいても、中身が無事なら問題ないという意見もありますね。

益子:

「これ、私は場合によると思ってるんです。

多くの荷物にとって、外側の段ボールは中身を守るためのものですよね。

だから、外箱に多少の擦り傷があっても、中身が無事なら役割を果たしているという考え方は分かります」

一方、コレクター向けの商品には別の事情があります。

「例えば、未開封の箱そのものに価値がついている商品だったら、箱のきれいさも価値の一部になるわけじゃないですか。

そういうものは、外箱といっても、ただの緩衝材とは考えられないですよね」

今回の投稿については、写真に写っている茶色い段ボールの内側に、商品本体の箱が入っている可能性もあります。

つまり、写真の段ボールそのものに商品価値があるとは限りません。

しかし、益子が気になったのは、箱のへこみ方でした。

4. 外箱のへこみは、中身への不安につながる

益子:

「表面にちょっと擦り傷があるくらいなら、まだ分かるんです。

でも今回の写真って、角がへこんでいるじゃないですか。

そうすると、もしかしたら中の商品まで影響が出ているんじゃないか、って思うわけですよ」

外側の段ボールにへこみがあるからといって、必ず中身も損傷しているわけではありません。

ただ、購入者の立場では心配になるのも自然です。

「特にカードみたいに、角が曲がったり折れたりすることで価値が変わる商品なら、なおさらですよね。

届いたときに外箱が大きくへこんでいたら、中を確認するまで不安になると思うんです」

大切なのは、単に箱の見た目だけの話ではないということです。

その荷物にとって、何が守られるべき価値なのか。

それによって、必要な配送品質も変わります。

5. 配送会社が悪い、購入者がわがまま。それで終わらせたくない

――今回のような場合、誰に問題があると思いますか?

益子:

「私は、これをヤマトさんが悪いという話にもしたくないし、お客さんのわがままだという話にもしたくないんです」

宅配便には、全国へ大量の荷物を届けるという大きな役割があります。

一方で、商品価値を維持するために、通常より丁寧な輸送を求める購入者がいることも事実です。

「SNSでは、そんなに箱の傷が気になるなら宅配便を使うな、みたいな意見もあるじゃないですか。

でも、そもそも購入者が配送方法を自由に選べないこともあるんですよ。

ネットで注文するしかなくて、自分で工場へ取りに行くわけにもいかない。

それなのに、箱がへこんでいても我慢するしかない。

私は、それって誰も幸せになっていないと思うんです」

6. 営業所で受け取っても、解決しないことがある

――自宅配達ではなく、営業所で受け取るという方法もありますよね。

益子:

「それでもへこんでいた、という話もあるみたいですけど、そりゃそうだと思うんですよ。

だって、箱がへこむ可能性があるのって、最後に家へ届けるところだけじゃないですから」

荷物は、届け先の営業所に到着するまでにも、仕分けや積み替え、幹線輸送などの工程を通っています。

「だから、最後だけ営業所受け取りにしても、その前の工程は変わらないんです。

本当に傷のリスクを減らしたいなら、輸送の仕組みそのものを考えないといけないと思います」

7. 「もっと高くてもいいから、きれいに届けてほしい」という選択肢

ここで益子が提案したのは、通常の宅配便とは異なる配送方法です。

「例えばですよ。

ポケモンカードのプレミアム便みたいなサービスがあってもいいと思うんです。

普通の宅配便より運賃は高くなるけど、工場から同じ車で直接届ける。

そうすれば、途中の積み替えを減らすことができますよね」

別の方法として、まとまった数量の荷物をパレット単位で輸送し、その後の個別配送工程をなるべく少なくするという考え方もあります。

「工場からまとまった状態で運んで、途中で個別の荷物に分ける。

そこから先は、なるべく積み替えをしない。

そういう組み方をすれば、荷物を扱う工程を減らせると思うんです」

もちろん、積み替えを減らしても荷傷みのリスクがゼロになるわけではありません。

車両内での固定方法や荷扱い、梱包なども重要です。

それでも、荷物を扱う工程そのものを減らすという考え方は、配送品質を高めるための一つの方法です。

8. これは運送業界全体への問題提起だと思う

――そうした配送サービスがもっとあってもいい、ということでしょうか?

益子:

「そうですね。

私が一番思うのは、こういう荷物に合った配送方法を、運送業界の側からもっと提案できなかったのかな、ということなんです」

大量の荷物を効率的に届ける宅配便。

積み替えを減らして直接届けるチャーター便。

まとまった荷物を効率的に運ぶ貸切輸送。

それぞれの配送方法には特徴があります。

「荷物の価値が高くて、きれいな状態で届くことが重要なら、それに合う配送方法を提案する。

例えば運送会社の側から、こういう運び方もありますよ、少し高いですけどどうですか、と言える。

そういう選択肢をもっと作っていくべきなんじゃないかと思うんです」

これは、特定の宅配会社への批判ではありません。

また、今回の商品に実際にどのような配送方法が用意されていたかを確認したうえでの指摘でもありません。

益子が伝えたいのは、運送会社の側にも、荷物の価値に合った輸送方法を考え、提案する余地があるのではないかということです。

9. お客様も運送会社も、納得できる配送へ

「もし、お客さんが多少高い運賃を払ってでも、きれいな状態で届けてほしいと思っているなら、そういう方法を選べるようになればいいじゃないですか。

その分の運賃をちゃんといただけるなら、運送会社側にとっても意味がある。

お客さんの望む品質と、運送会社が提供できる品質を合わせられたら、一番いいですよね」

安く、大量に、効率よく届けることにも価値があります。

一方で、より高い輸送品質を求める荷物には、そのための費用が必要になる場合があります。

どちらが正しいという話ではありません。

荷物ごとに求められる品質が違うのだから、配送方法にも選択肢があっていい。

それが今回のインタビューで、益子が最も伝えたかった考え方です。

おわりに|荷物の価値に合った運び方を

今回の投稿を見て、益子は「いたたまれない気持ちになった」と話しました。

配送会社を責めても、購入者を責めても、それだけでは状況は変わりません。

大切なのは、同じような問題をどうすれば減らせるのかを考えること。

荷物を守るために、どのような梱包が必要なのか。

途中の積み替えを減らすことはできないか。

通常より費用がかかっても、丁寧な輸送を選べる仕組みは作れないか。

荷物には、それぞれ守るべき価値があります。

だからこそ、運送会社は単に荷物を運ぶだけではなく、その価値に合った運び方を提案できる存在でありたい。

北条送運も、そんな運送会社を目指していきます。

北条送運合同会社

荷物の価値に合わせた配送方法を、一緒に考えます。