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「運送会社から新しい見積もりが来たら、以前より高くなっていた」

「これまでの予算では、お願いしにくい」

そんなとき、もっと安く運んでくれる会社を探したくなるのは自然なことです。

もちろん、別の会社へ相談するのも一つの方法です。

ただ、会社を替える前に、考えられることがあります。

その配送、今までと同じ条件で運ぶ必要があるのでしょうか。

車両の大きさ。到着時間。伝票の返却方法。

こうした条件を見直すことで、配送品質を保ちながら、費用を調整できる場合があります。

今回は、北条送運が考える「値段だけではなく、運び方を見直す」という話です。

軽貨物なら安く頼める、という話ではありません

私の現場感覚では、一般貨物の運賃上昇を感じる一方で、軽貨物では必要な費用の増加を運賃に十分反映できていない会社もあるのではないかと思っています。

これは、業界全体の統計を示しているわけではありません。仕事をする中での、私自身の実感です。

例えば、一般貨物会社から依頼される仕事が中心であれば、荷主企業様と直接、価格について話す機会は少なくなるかもしれません。

軽貨物側からも、何に費用がかかっていて、なぜ運賃の見直しが必要なのかを説明しなければ、発注する側も判断しにくいと思います。

だから、軽貨物を「安く引き受けてくれる先」として探してほしい、という話ではありません。

荷主企業様の負担と、運送会社が続けられる条件。その両方を見ながら、運び方を考えたいのです。

その荷物、本当に2トン車が必要ですか?

例えば、これまで2トン車をチャーターしていた配送。

実際の荷物を見てみると、荷室が満杯ではなく、重量もそれほどなく、軽貨物で運べる量だった、ということがあります。

そうであれば、車格を見直せる可能性があります。

ただし、重量だけで決めることはできません。

荷物の大きさ、車両の最大積載量、積み降ろしの方法、納品先の条件まで確認して、その仕事に合う車両を選びます。

車両にかかる費用を抑えられる余地があっても、ドライバーの拘束時間や作業量まで同じ割合で減るわけではありません。

軽貨物に替えれば必ず大幅に安くなる、とは言えません。

それでも、「今まで2トン車だったから」という理由だけで使い続けているなら、一度、実際の荷物と条件を確認する意味はあります。

金額が合わないなら、何に費用がかかっているかを見る

ここからは、考え方を説明するための仮の例です。北条送運の料金表ではありません。

ある配送に、25,000円の見積もりを出したとします。

荷主企業様からは、

「そこまでは出せません。22,000円くらいになりませんか?」

というお話がありました。

そのときに、金額だけを22,000円へ変えても、必要な費用がなくなるわけではありません。

まずは、なぜ25,000円必要なのかを分解します。

例えば、その配送だけで8時間〜10時間拘束されることが、金額の大きな理由だったとします。

それなら、確認したいのは、

「その拘束を減らせる条件はありませんか?」

ということです。

到着時間に幅があれば、組み方が変わることもある

例えば、到着時間が厳密に決められている配送。

その時間に合わせるために、前後の予定を大きく空けなければならないことがあります。

でも、荷主企業様と納品先に確認すると、実際には「この時間帯の中で届けば大丈夫」という場合もあります。

そうであれば、合意した範囲の中で到着時間を選べるようにすることで、前後に別の仕事を組み合わせられる可能性が出てきます。

先ほどの仮の例なら、25,000円の配送を22,000円で受けると、この配送の売上は3,000円下がります。

一方、時間に自由度ができて、別の案件を5,000円分組み込めれば、合計の売上は27,000円になります。

ただし、その5,000円が、そのまま利益になるわけではありません。

追加の走行距離、燃料、作業時間などもかかります。それらを含めて計算し、無理なく成立するかを確認します。

別の案件が見つかるかどうかも、そのときの状況次第です。

時間に幅を持たせれば必ず安くなる、という約束ではありません。

必要な納品条件を守りながら、組み合わせやすい運行にできないか。

そこを一緒に考えるということです。

伝票を返すためだけに、戻っていませんか?

もう一つ、見直せることがあるのが、配送後の伝票返却です。

納品を終えたあと、伝票原本を返すためだけに、遠い場所から戻ってくる。

その運用には、走行距離も、燃料も、時間もかかります。

もちろん、原本を当日返す必要がある仕事もあります。その場合は、必要な業務として組み込みます。

でも、当日でなくても問題がないなら、方法を変えられるかもしれません。

例えば、当日は伝票の写真と納品完了の連絡をLINEなどで送る。

原本は次回の配送時に持参する。

あるいは、合意した期限までにまとめて提出する。

こうすれば、納品できたことは当日に確認しながら、原本返却だけのための移動を減らせる場合があります。

ただし、原本の保管・返却が必要な場合は、誰が保管するか、いつ、どう返すかも決めておきます。写真を送っただけで、原本の扱いまで終わりにはしません。

確認したいのは、

「その日に原本が必要なのか。それとも、納品できたことが分かればよいのか」

ということです。

安心まで削るような見直しはしません

前回の記事では、荷主企業様が何を不安に思っているのかを聞き、その不安に合わせて報告することをお話ししました。

今回の費用の見直しでも、そこは変わりません。

安くするために、連絡を一切しない。

納品完了も伝えない。

そんな方法で、荷主企業様の不安を増やしてしまっては、配送を改善したことにはならないと思います。

安全確認、適切な荷扱い、必要な報告は残します。無理な運行で帳尻を合わせることもしません。

安心をつくる方法は、変えられます

安心そのものは残しながら、伝え方を変えることはできます。

紙を持って戻る代わりに、合意した連絡手段で「納品完了しました」と報告する。

積み方が心配なら、積載・固定状態の写真を送る。

時間が心配なら、必要なタイミングで進行状況を伝える。

LINEは一つの例です。すべての荷主企業様に同じ方法をお願いするわけではありません。

その情報で必要な確認ができるのか。社内のルールや取引先の条件にも合うのか。

そこを確認して、使える方法を決めます。

知りたいことは、きちんと分かる。そのための移動や手間は、減らせる。

そういう形を探したいと思っています。

見積もりの金額だけでなく、配送の条件を見直す

厳密な時間指定には、必要な理由があるかもしれません。

伝票の当日返却も、その会社にとって大切な業務かもしれません。

最初から「無駄」と決めつけるのではなく、まず、何のための条件なのかを確認します。

そのうえで、今も必要な条件は残す。

別の方法で同じ目的を果たせるなら、変える。

実際の荷物に合う車両を選び、待ち時間や返却だけの移動を減らし、ほかの仕事と組み合わせられる余地をつくる。

そうした見直しによって、荷主企業様の負担を下げながら、運送会社も続けられる形が見つかることがあります。

「この配送、違う組み方ができない?」からご相談ください

運送会社の見積もりが高くなったとき、安い会社を探すことだけが選択肢ではありません。

配送品質、安全、荷主企業様の安心を残したまま、運び方を見直す。

それが、北条送運の考える配送改善です。

「今の車両は、この荷物に合っているだろうか」

「時間指定を少し変えたら、費用も変わるだろうか」

「伝票を返す方法は、ほかにないだろうか」

そんな段階でも構いません。

上のコールボタンから、気軽にご相談ください。

荷主企業様が本当に必要としていることと、運送会社が無理なく続けるために必要なことを分解しながら、現実的な運び方を一緒に考えます。