はじめまして。北条送運の代表の益子です!

今回、ドライバー職の心疾患・脳血管疾患リスクについて資料を調べる機会がありました。

身近なドライバーさんを見ていると、健康に良くなさそうな太り方をしている人が少なくないと感じることがあります。

最初は、運転中の食事や食べる時間の不規則さが大きな原因なのではないかと思っていました。

ところが調べてみると、食生活だけでは説明できませんでした。

長時間同じ姿勢で運転すること。夜間や早朝の運行。十分な睡眠を取れない働き方。

そうした要因も含めて考えなければならないと分かりました。

ドライバー職は、健康リスクの高い仕事だった

厚生労働省の公表資料をもとに整理すると、脳・心臓疾患の労災請求は業種別で運輸業が最も多くなっています。

職種別でも「自動車運転従事者」が最多です。

運輸業・郵便業の脳・心臓疾患の労災認定件数は、雇用者100万人あたり28.3件。

建設業は7.9件、医療・福祉は1.5件でした。

もちろん、一つの数字だけですべてを決めつけることはできません。

ただ「ドライバーは体が丈夫だからできる仕事」と考えるのではなく、健康を損なう可能性のある働き方だと知っておく必要があります。

食生活だけが原因ではなかった

今回の資料で意外だったのは、食事や睡眠時間が不規則な生活と循環器疾患の関係が、男性では統計的に明確ではなかったことです。

だからといって、不規則な食事や睡眠を気にしなくてよいわけではありません。

食べる時間や内容が乱れる。睡眠時間が足りない。長時間座り続ける。

こうしたものが重なれば、体に負担がかかることは想像できます。

原因を一つに決めるのではなく、自分の働き方の中にどんな負担があるのかを知ることが大切なのだと思います。

長時間、同じ姿勢でいることの負担

資料では、総座位時間が最も長い人たちの心血管疾患による死亡リスクは、最も短い人たちの1.89倍と整理されていました。

トラックや長距離便では、運転席に座っている時間が長くなります。

軽貨物の宅配は車の乗り降りや歩く機会が多いので、すべてを同じに考えることはできません。

それでも車内で過ごす時間が長い仕事であることに変わりはありません。

座り続ける時間を減らす。休憩の時に体を動かす。睡眠を確保する。

こうした小さな行動を、仕事の一部として考える必要があります。

自分の体にも、変化は出ていた

これは人のことだけではありません。

最近、家のマンションの階段を上がる時に、以前より歩くのがしんどいと感じるようになりました。

上まで行くと、結構息が切れます。

以前はそんなことはありませんでした。

すぐに大きな病気へ結びつける話ではありません。

ただ「前とは違う」という小さな変化に、自分で気づくことは大事だと思います。

忙しいからと見ないふりをしているうちに、体を動かすこと自体がつらくなってしまうかもしれません。

「ジムへ行けばいい」とは簡単に言えない

運動不足ならジムへ行けばいい。

言葉にするのは簡単です。

でもドライバーの働き方を考えると、ジムへ通う時間をつくること自体に高いハードルがあります。

長い稼働を終えたあとに、毎回ジムへ行くことを求めても続かない人は多いと思います。

だからジムだけを正解にするのではなく、ウォーキングなど自分の生活の中で続けられることを見つけていく。

大切なのは、立派な運動を始めることではなく、無理なく続けられる体の動かし方を仕事と生活の中に組み込むこと。

私自身も、できることから考えていかなければならないと思っています。

荷物の積み方と同じくらい、体のことを知る

ドライバーとして働くなら、荷物の積み方を覚えます。

荷物の運び方も覚えます。

安全な運転や荷扱いについても学びます。

私は、健康について考えることもそれらとほぼ並列に置く必要があると思っています。

長時間同じ姿勢でいると何が起きるのか。

食事の時間や内容、睡眠時間の乱れが自分の体にどう影響するのか。

自分にはどんな運動なら続けられるのか。

病気の名前だけではなく、何が健康を損なうのかを知識として持っておく。

それもドライバーに必要な技術の一つではないでしょうか。

安全運行と健康は、同じ土台にある

前回の記事では、安全運行は高品質の前にある土台だと書きました。

健康も同じです。

体を壊してしまえば、荷物を運ぶことはできません。

体が資本という言葉はよく使われますが、ドライバーにとっては文字どおり仕事を続けるための条件です。

だから健康管理を、ドライバー個人の私生活だけの問題にはしたくありません。

会社も「ドライバーとして自分の健康をどう守るか」を仕事の一部として一緒に考える。

健康診断だけではなく、拘束時間や座っている時間、休憩、睡眠についても目を向ける。

運動も精神論で求めるのではなく、続けられる方法を考えていく。

荷物の運び方を覚えるのと同じくらい、自分の体についても知っておく。

北条送運としてドライバーさんと仕事をしていくなら、そんなところまで一緒に考えられる会社でありたいと思っています。