
倉庫から出る2トントラックには複数の納品先の荷物。荷台にはまだ余裕があります。
新入社員「これ、全部2トン車で運ぶんですか?」|ドライバー「今日は4か所納品ですね」

積み荷の間に空きがある荷台を見て、新入社員が気づきます。
新入社員「2トン車っていうから、もっとパンパンなのかと思ってました」|益子「そこなんだよ」

益子が荷台の荷物を指し、行き先ごとに分けて説明します。
益子「“2トン車で運んでいる”と、“2トンの荷物を運んでいる”は同じじゃない」

A・B・C・Dの届け先へ向かう便を地図で整理。荷主企業様の担当者が可能性に気づきます。
益子「4か所納品なら、1か所分ずつ切り分けて考えられる」|荷主企業様「ということは……?」

小口の荷物を軽バンへ積み、残りは2トン車へ。全部を軽貨物に置き換える必要はありません。
新入社員「あ!この量なら軽でもいける!」|益子「全部を軽に替える必要もないんだよ」

重量・大きさ・納品先・道路幅などを確認し、トラックと軽貨物の両方を活かす運行を相談します。
益子「荷物の量や重さ、納品先を一度分けて考える」|ドライバー「仕事に合う車を選ぶんですね」

2トン車と軽バンが、それぞれ適した荷物を載せて出発。どちらも同じように必要な車両として描きます。
新入社員「今まで2トンだったから、だけで決めなくていいんですね!」|益子「軽に替えることが目的じゃない。その荷物に合った運び方を考えること」
今まで2トン車だったから、これからも2トン車。
その「当たり前」、一度見直してみませんか?
はじめまして。北条送運の代表の益子です!
「今まで2トントラックで運んでいるから、これからも2トントラックで運ぶ」
これまでは、それで特に困らなかったのかもしれません。
でも、ドライバー不足や運賃の上昇が続く中で、これからも同じ運び方を続けられるとは限りません。
そこで今回は、
について聞いてみました。
2トントラックの荷物って、軽貨物に替えられるんですか?
結論から言えば、
そもそも「2トントラックで運んでいる」と聞くと、
「毎回2トン近い荷物を積んでいる」
というイメージを持つかもしれません。
でも、実際は必ずしもそうではありません。
2トンクラスの車両だからといって、最大積載量が必ず2,000kgとは限りません。
そして、最大積載量いっぱいまで毎回積んでいるとも限りません。
さらに重要なのが、
ということです。
2トン車1台でも、納品先は1か所とは限らない
例えば倉庫から2トントラックが出発するとします。
その荷物が全部A社へ行くのであれば話は簡単です。
でも実際には、A地点、B地点、C地点、D地点と、複数の納品先を回ることがあります。
しかも、トラックの荷台が最初から満杯とは限りません。
そう考えると、
「1か所あたりの荷物って、実際どれくらいなんだろう?」
という見方ができます。
そこで荷物を分けて考えてみると、
「これ、実は軽貨物でも運べるんじゃない?」
というケースが出てきます。
大事なのは、
「今2トン車で運んでいるから、2トン車が必要」と考えるのではなく、
を見ることだと思います。
軽貨物だって、毎回350kg積んでいるわけではない
これは軽貨物でも同じです。
軽貨物だからといって、毎回最大積載量いっぱいの荷物を運んでいるわけではありません。
僕自身が配送している荷物でも、折りたたみコンテナ1箱だけという仕事があります。
軽バンどころか、乗用タイプの軽自動車の助手席だけで足りるほどです。
つまり、
これは2トントラックでも軽貨物でも同じです。
逆に、軽貨物に向かない荷物は?
もちろん、
何でも軽貨物に替えればいい
という話ではありません。
軽貨物に向かない代表的なケースがあります。
1. そもそも荷物量が多い
2トントラックの荷台がしっかり埋まるほどの荷物を運んでいる。こういう仕事を無理に軽貨物へ替える必要はありません。
また、軽貨物の最大積載量を超える荷物は、当然運ぶことができません。
2. 極端に長い荷物
重量だけではなく、荷物の長さも重要です。
理論上「積める」ということと、
安全に運べる
ということは別です。
数字上は載せられそうでも、無理な角度で積まなければならなかったり、十分に固定できなかったりするのであれば、僕は軽貨物を選ぶべきではないと思います。
配送では、
の方が大切です。
3. パレット・カゴ車をそのまま扱いたい荷物
トラックでは、カゴ車ごと積んで、納品先でカゴ車ごと降ろす。あるいはフォークリフトで、パレットごと積み降ろしする。という仕事があります。
これはドライバーにとっても、手積み・手降ろしが少なく効率的です。
一方、多くの軽バンでは、同じ方法が使いにくい場合があります。
もちろん軽トラックやパネルバン、幌車などもあるので、すべての軽貨物が不可能というわけではありません。
ただ、
ここは事前に確認した方がいいと思います。
軽貨物の強みは「機動力」
では、2トントラックから軽貨物へ替えるメリットは何でしょうか。
一つは、
ここでいう機動力は、「道路を速く走れる」という意味ではありません。
狭い道路に入れる。
トラックでは停めにくい場所にも入りやすい。
納品場所の近くまで行ける。
こういう意味での機動力です。
例えば、2トントラックでは入りにくい狭い道路もあります。
2トン車だと離れた場所に停めて、そこから台車で何往復もしなければならない。
でも軽なら、もっと納品先の近くまで入れる場合があります。
また、物流施設によっては、車両の大きさによって納品方法や動線が異なることもあります。
こうした条件まで考えると、
場合があります。
1台で全部積むより、軽でピストンした方がいいこともある
例えば倉庫から比較的近い場所へ、複数回納品するとします。
2トントラックへ全部積んで、A、B、Cと回る方法もあります。
でも条件によっては、
な場合があります。
いわゆる「ピストン輸送」です。
ネットスーパーの配送などでも、一定時間ごとに拠点へ戻り、次の時間帯の荷物を積んで再び配送へ出る、という運行があります。
軽貨物は車両が小さい。
でも、その小ささを逆に利用して、
積む → 運ぶ → 戻る → また積む
という動きを繰り返すことができます。
だから、
「2トン車を軽貨物に替えたら、その分だけ車両台数が増える」
とは必ずしも言えません。
1日全体で考えると、運び方次第では同じくらいの荷物量を動かせるケースもあります。
これまでは、そこまで考えなくてもよかった
5年前、10年前と比べれば、今よりドライバーを確保しやすい時代がありました。
働ける時間についても、現在とは違う環境がありました。
だから、「この荷物は2トン車」と決めてしまっても、それほど困らなかったのかもしれません。
でも今は、そしてこれからは、
という前提そのものを考え直す必要があると思っています。
2トン車で運んでいたから、これからも2トン車。
ではなく、
「この荷物、本当に2トン車じゃないとダメかな?」
と一度分解して考えてみる。
その選択肢の一つとして、
僕は今が、そういう運び方を考え直す転換期なんじゃないかと思っています。
「軽だから運賃も5分の1」ではありません
ここは誤解してほしくないところです。
例えば、2トン車は大きな荷物を積める。軽貨物は最大積載量350kgの車両が一般的です。
だからといって、
運賃は、車両価格だけで決まっているわけではないからです。
原価を分解すると、車両費、燃料費、整備費、保険、そして人件費など、いろいろな要素があります。
確かに車両費には大きな差があります。
燃費などにも違いがあります。
でも、
軽貨物のドライバーも、トラックのドライバーも、人が時間を使って荷物を運びます。
だから、
「軽に替えれば半額になる」
という単純な話ではありません。
大切なのは「車を小さくすること」ではなく「運び方を見直すこと」
軽貨物へ替えること自体が目的ではありません。
2トントラックの方が向いている仕事なら、2トントラックを使えばいい。
軽貨物の方が向いているなら、軽貨物を使えばいい。
大事なのは、
だと思います。
荷物の量。
重量。
大きさ。
納品先の数。
道路状況。
荷役方法。
納品先での待ち時間。
拠点との距離。
そして運賃。
そこまで含めて運び方を組み直してみると、
北条送運では、「軽貨物を使ってください」というところから考えるのではなく、
というところから一緒に考えていきたいと思っています。
運送について「これってどうなんだろう?」と思ったら、上のコールボタンから気軽にご連絡ください。